花子のあれこれ

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モロッコ 、フェズで遭遇した悪夢

以下、フェズが悪い街という内容ではありません!わたしの不注意が招いた悪夢ですので、モロッコ旅行の際(特に女性ひとり)には参考に覚えておくことをおすすめします。

 

シャウエンからフェズに到着したのは夕方。メディナ近くの宿にチェックインしてから少し散歩することにしました。

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フェズのメディナはとにかく巨大。複雑に道が入り組んでいるので迷子になりやすいし、地図アプリもきちんと動作しないことが多いです。


好奇心で細い路地に進んだのですが迷子になりそうだったので道を引き返していると、男性が声をかけてきました。

「そっちは行き止まりだから案内するよ」

「わたしこっちから来たから行き止まりじゃないと思うんだけど」

「いやいや、今はもう通れないよ」

「え...そんなことあるの...(˙-˙)?」


半信半疑でしたが道を塞がれてめんどくさかったので別の道で帰ることにしました。メディナの出口を探していると、さっきの男性が付いてきます。

「モロッコ人はみんなチップを要求するだろ?あれまじでナンセンスだと思うんだ。僕はああいう人とはマインドが違う、モロッコ人のイメージを変えたいんだ。」


↑ これを信じてしまったのが悪夢の始まり。


まじでチップはいらないから目的地まで案内してくれると約束して、一緒に歩きはじめました。歩きながら話していると、僕は日本人が大好きで大阪に友達がいると言い出す。

そして急に肩を組んだり、手を繋いだりしてきました。やめてくれとハッキリ断ると、

「こんなの軽い挨拶程度じゃないか!このくらいのボディータッチいいじゃないか」

「最悪!こんなの望んでない、道案内してくれる約束じゃないの!」

「道案内してしてやるんだから何か見返りをくれよ!とにかく家に連れて行くからゆっくりお茶飲もう!」


はい。わたしの目的地ではなく男性の家に向かっていることが判明してしまいました。


これ以上わたしに付きまとうな!とほぼケンカのような形で男性と別れて、自力で帰ろうと頑張りましたがやはり巨大迷路(;;)

女性に道を聞こうと思っても、人通りが少なくて女性がいません。

 

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すると今度は少年が話しかけてきました。

「ぼくがメディナを案内するよ」

「ノーセンキューノーセンキューノーセンキュー」

「誰かに騙されたんでしょう?ぼくは両親を喜ばせたくて、人のためになることをやっているんだ。サイトウっていう日本人の友達もいるよ!だから信じて。」


↑ わたし、これも信じてしまいました。本当にアホ。本当に恥ずかしい。(;;)


最終的にチップを要求されてもしょうがないと覚悟して、大人の男性よりは安全かなと、この子に宿でまで案内してもらうことにしました。


しかし。到着したのは景色のいい広場。自慢気にここの眺めは最高だろーって。ちょっと待て、宿まで案内してくれって頼んでるの、ジャストホテルだよ!!!


しかし。次に到着したのはタンネリ。革製品の工房です。たしかにこれは見たかったけど、明日探す予定だったよ、今じゃない。ジャストホテル!!!

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しかししかし、次ははた織り工房。砂漠で必要だからとターバンやらワンピースやら勧めてきます。買うわけないだろ!


「まじでいい加減に宿に案内して。日が暮れそうだし話が違うよね。」

「はぁ?こんなに案内してやってるのに何が不満なんだ!ぼくは家族を喜ばせたいだけだ!」


またもやほぼケンカ状態で到着したのはアルガンオイルのお店。いやいや、アルガンオイルはスーパーや薬局で買うのがベストって知ってる。絶対買いたくない。


そしてここまで何も買っていないわたしに少年がキレはじめます。

「ぼくは君を喜ばせているだろ!君はぼくの家族を喜ばせてくれよ!」


ちーん( ̄ー ̄)呆れて言葉を失う。

この子、わたしが喜んでると思ってるの?

こんなに怒ってるのに。


店を出ようとすると、店員と少年でわたしに向かってまくし立てて来ました。人通りの全くない路地で、ツーリストがいないエリアにある店だったので、これ以上抵抗するのに身の危険を感じて1番小さいボトルをひとつ買いました。値切ってもDH150。後に薬局でDH35で売っていました。完全にぼったくり。


次に知り合いのレストランに連れて行くと言うので

「宿以外のところ連れて行ったらポリス呼ぶよ」と切り札を出すと

「じゃあぼくの案内はここで終わりだからチップをDH200くれ。」

「あんたチップいらないんでしょ。親を喜ばせたいんでしょ。」

「これが僕の仕事だから親は喜ぶ。」

「200も出すつもりないし。今そんなに手持ちもない。諦めてくれ」

「それならATMに連れて行く」

「カードは持ってない、現金しかない」

「ぼくは君のためにこんなに歩いて疲れたんだ!DH200もらうまで帰らないぞ!」

「そんなこと知るかーーー!」


と、そんなこんなしているうちに陽が沈んで、辺りが暗くなってきたので恐怖感倍増。こちらが折れました。


「宿まで連れて行ってくれたらDH200渡す。ここで解散ならポリスを呼ぶ。」

「じゃあ今ここで100くれ。宿の前で残りの100だ。」

この会話10代の少年ですよ?信じられない。


そこから20分ほど歩いてやっと宿に到着。残りのDH100渡すと、ニヤニヤしながら去っていきました。


身も心もくたくた。

嘘つきばかり。

フェズ到着後、数時間でこの悪夢。


ロッコ人の中でもフェズは治安が悪いことで有名だそうです。買い物していてお店の人がしつこいなんてのは可愛いもんで、フェズの場合は迷子にさせて連れまわす手口。

もちろん全員がそういう人がでは無いと思うのですが、基本的に相手から話しかけてくるひとは高額なチップを請求してきます。

 

  • この先行き止まり、は嘘
  • 日本人の友達がいる、は嘘
  • レストランや女性に道を聞く
  • 子どもに油断しない
  • 声かけてくる人とにかく無視


以上5点、フェズのメディナ歩きで心得ること。

ロッコ人は、日本人がシャイで、人のことを無視できない、断れない、すぐに信じる、というのを分かってやっています。

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日本人に限らず、フェズの宿で一緒だったスペイン人とロシア人も同じくこの街はクレイジーだ、耐えられないと話していました。ひとりだとメンタルやられるよね、ってことで翌日は一緒にメディナを散策しました。

やっぱり誰かと一緒だと安心だし、ひとりの時ほどしつこく付きまとわれない。普通に楽しかったです!( ˘ω˘ )

ロッコは、ひとり旅でなく友達と来るべきだと確信しました。笑


シャウエンで平和な日々を過ごしたわたしは完全に油断していました。街によって治安や人柄がちがうのを念頭に、油断大敵です!!!これからモロッコ旅行の方はわたしと同じような目に遭わないよう祈ります。

あー怖かった(;∀;)

 

と思うと同時に、モロッコ人同士のやり取りを見ているとイスラム教のひとたちは基本的に親切でピュアで素晴らしいひとたちなんだなと感じます。

 

歩いていて肩がぶつかれば相手のところまで駆けよって謝るし、物乞いの子どもやお年寄りが来れば自分もほぼもっていないはずのお金を渡しているし、お年寄りが歩いていれば代わる代わる若者がヘルプの手を差し伸べています。

ロッコ人同士のコミュニケーションは感動的なものがあります。

 

根本はとても良いひとたちなのに、ツーリスト相手の残念な現状は彼らが暮らすためには仕方なくて、というのがなんだか悲しくて。

とても怖い思いをしたけれど、ただ世間でよく言われるウザい国としてまとめてしまうのは違うなぁとも思いました。

 

そして、チップの請求など一切なく、完全に親切で道案内をしてくれたり、ミントティーを振舞ってくれたり、本当に良いひともいます。なかなか見極めるのは至難の業ですが、わたしは運良く親切なひとにもたくさん出会えたのでモロッコ人がけっこう好きかな、と思いました。


花子